fc2ブログ
4へ

「こわいの・・・・・
 どうしようもなく怖いの・・・このまま私はすべてを忘れちゃうのかな?
 最後には私自身が誰なのかも忘れちゃうの・・かな」

「なんで・・そんなふうに思うんだ?」

「子供の頃のことは比較的覚えてるの・・・だけど・・・・
 ほんのちょっと前の事が分からないの・・
 今だって・・・一瞬ジョウの事がわからなかったの・・・」

「大丈夫・・・落ち着くんだ」

「どうしよう・・・
 だって・・・・だって・・・・・あぁ・・・」

カタカタと再び震えパニックに落ちていくアルフィンの体をギュッと抱きしめ
ちょっとだけきつめに呼びかける

「アルフィン!!!俺を見ろ!俺を見るんだ!!!」

「あぁ・・・・」

一度パニックになった感情は簡単には治まらない

そんなアルフィンをどうすれば現実に引き戻せるのか検討もつかないジョウは

抱きしめていた腕を放しアルフィンの顔を両手で引き寄せ口付ける

深く強く・・・・・・時間をかけて自分を思いださせる

どれくらいの時間がたったんだろう

震えていたアルフィンの体から力が抜けて

二人の息遣いだけが存在する時間が訪れた

そっと唇を離しアルフィンの目をのぞきこむように

名前を呼ぶ


「・・・・・・アルフィン・・・」


6へ
スポンサーサイト



テーマ:自作小説(二次創作)

ありがとうございます~

コメントありがとうございます!!!
嬉しいです!
頑張って楽しんで書いて(描いて)いくつもりなので
これからも遊びにきてくださいね!

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

管理者にだけ表示を許可する

お知らせ

思えば遠くにきたもんだ(笑) 遠い過去から現在までの作品保管庫です。

CJミルク

Author:CJミルク
いつまで続くか分からないけど・・・・頑張ります





無料アクセス解析

FC2カウンター

フラッシュ クロック 「幻の庭。紫陽花」

ミルクの書庫

ブログ内検索

ブロとも申請フォーム

FC2カウンター

現在の閲覧者数: