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指を切った・・・・
調理中の些細なミス
たぶん・・・・ちょっとだけ疲れてたんだと思う

「いたっ!」
私の声にカウンターに座って料理が出来るのを
待っていたリッキーが一番に反応した。
「アルフィン?!指切ったのかい?」
その声に私が返事をする前に
動いた人物が居た。
「見せてみろ」
ツッーと流れ落ちる血を水道で洗い流し
側にあったキッチンペーパーで軽く止血しながら
「結構、深いな・・・」
眉間に皺をよせながら呟くジョウ
なんか切った私より痛そうよ
「大丈夫よ!
 リバテープでも貼っておけば」
そう言いながら目の前のジョウを観察する
寝癖発見!いくら休暇中だからって気を抜きすぎ
「リッキー
 ここの片付け頼む
 メディカルルーム行って来る」
「了解~」
返事と同時にカウンターを乗り越え
血の汚れやキッチンペーパーなどを
片付け始める。
メディカルルームなんて大げさな!と言おうとしたのに
ジョウに手を引かれてるままに歩きだす。

結局、私は指を3針縫った
う~ん・・・・・
「止血剤と痛み止めも飲んでおけ」
そう言って心配そうに薬を差し出すジョウ
そんな顔されると、なんか心の中がムズムズする
「大丈夫か?」
顔を覗き込むように聞かれ
「うん」
と応える私の頭をポンポンと軽くたたき
「じゃあ、戻るぞ」
そう言って前を歩きだす。

2人でキッチンに戻ると
掃除は完了していて
切りかけの野菜はトレーに乗せられ
ラップをかけられていた。
「お帰り~
 どうだった?」
リッキーが、いつもの調子で聞いてくるけど
顔には心配って書いてある
「3針縫った」
「ゲッ!重症じゃん」
そんな会話をしながらジョウがカウンター内に入る
何しに行くんだろう?と思いながら
「大げさなのよ
 ちょっと包丁で切っただけなのに」
「痛み止めと止血剤も飲んだ」
・・・その情報いらないからジョウ・・・
「ごめんね
 すぐに昼食作るから」
「・・・・・その手で?」
リッキーの疑問も、ごもっとも
だって私の左手は、どんな大怪我したんだ?って
きらい包帯でグルグル巻きになっているんだもん
切ったのは左小指をちょっとなのに
まぁ・・・ちょっとは深かったかもしれないけど
普段仕事してる時の怪我に比べたら本当に掠り傷なのよ
「ピザが冷凍してあったろ
 昼はそれで良いよな?」
冷凍庫を覗き込みながらジョウが聞いてくる
「じゃあ俺らは、スープを作るよ!
 まぁ・・・そう言ってもインスタントだけどね」
リッキーがウインクしながらカップを並べ始める
そんな2人をスツールに座って眺めていると
ドアの空圧が抜ける音がして
タロスが入ってきた
「ずいぶんと珍しい光景ですな」
ノンビリと言いながら面白そうに
キッチン内で動いているジョウとリッキーを見る
「おっせえよ!タロス
 ほら、コレ運べよ」
言いながら4人分のスープを入れたカップを
トレーに乗せて差し出す。
「うるせーチビ」
文句を言いながらも素直に受け取り
テーブルに並べていくタロス
不思議な光景になんだか
笑いがこみ上げる。
「ほら、ピザも焼けたぞ」
ジョウが両手にピザの皿をもって
テーブルに移動してくる。

「兄貴・・・これ焦げてる」
「うるせー黙って食え」
ワイワイと言いながら食事も終わり
なんと皿洗いはタロスがやってくれた
デカイ体で器用に皿を洗いリッキーが拭いて片付ける。
そして私はジョウが入れてくれたコーヒーを
飲みながら・・・・ジョウとリビングに居る。
なんだか・・・ちょっと気まずい雰囲気?
「あ・・なんだ・・・その・・
 悩みがあるなら聞くぞ」
えっ?
ビックリしてジョウの顔を見る
「ここ2~3日
 浮かない顔してる」
あぁ・・・・バレてたんだ
悩みって言うほどの悩みなんかじゃない
ただ・・・ちょっと・・ほんのちょっとだけ
心の中がモヤモヤしてた。
やらなきゃいけない事がいっぱいあって
ちょっとイライラしてて
そんな時に、たまたま友人からきたTELで
『いつまで、可能性の無い片思いにしがみついてるの?』
と言われた。
『可能性が無いなんて言わないで!何もわかってないくせに』
そう言い返すまでに、ほんのちょっとだけ
間が空いたのは、心のどこかに自分でも
そう思っている部分があったから?
そんな風に考えていたら指を切ってしまった。
「アルフィンは笑っていてくれないと俺が困る」
「えっ?」
「そんな風に憂鬱な顔してると俺が困るんだ」
「・・・・ジョウ?」
耳まで真っ赤にしながらボソリと言うジョウ
そんなジョウを見てたら心の中が
あったかくなった
ポンッと音をたてて小さな花が咲いた
なんだ・・・けっこう愛されてるじゃない私
「ありがとう~ジョウ」

                END




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思えば遠くにきたもんだ(笑) 遠い過去から現在までの作品保管庫です。

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いつまで続くか分からないけど・・・・頑張ります





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