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その夜、俺らは兄貴の部屋を訪ねた・・・

「兄貴、ちょっといい?」

俺らの訪問に歓迎って感じではないけれど

だからと言って拒否するでもなくドアを開け

俺らを中へ促す。

「おじゃましま~す」そう言いながらなんとなく

兄貴の部屋の中を見回す・・・・何か・・・変?

「適当に座れ」て俺らに言いながら自分は作り付けのスツールに座る

適当にねェ・・・・基本、客が来ることを前提にされてない部屋

そんなに座る場所などない・・・それでも部屋の隅には

あきらかに兄貴の部屋にそぐわない可愛らしいクッションがある

これってアルフィンのための物なんだよな・・・

まさか、そのクッションを使うわけにもいかず

かといってベットに座るのもちょっと・・・・

仕方なしに、そのまま床に座るとポケットからゴソゴソとビールのミニ缶をだし1本を兄貴に渡す

「はい、ちょっと物足りないかもしれないけど、そこは我慢しておくれよ」

サンキューって言いながらプシュッと缶を開け、さっそくグビグビを喉を鳴らす兄貴

さて・・・・どう切り出そう

アルフィンの治療の事・・・・兄貴も納得のうえで

アルフィンに気持ちよく治療を受けさせてやりたい

もし、失敗に終わったとしても後悔させないために・・・・



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「何が不安なんだよ!」

訳わかんねェよ・・・・

「一度、失う恐怖を知っちまったからだろうが・・・」

「失う恐怖?」

何を失うって言うんだろう・・・・だって俺らの聞くかぎりじゃ

治療することで失うものなんて何もないように思えるのに・・・

「もし治療をして成功するならいい
 だが・・・失敗したら」

「失敗したら?」

「また、絶望したアルフィンが居なくなっちまうんじゃないかって
 そんな風に考えちまうんだろうよ」

「そんな事・・・・」

タロスの言葉にアルフィンはビックリしたような顔で俺ら達を見る

「もうアルフィンは、そんな事しない・・
 そう分かってても一度知った恐怖は簡単には消えない」

「変なの・・・・そんなの兄貴らしくねェや」

「おめェも守りたい者ができたら分かるだろうよ」

タロスは、それだけ言うと冷めたコーヒーをグイッと飲み干して

ごちそうさん・・・と言ってリビングを出て行った。

俺らにだって守りたい者くらいあるさ・・・・

タロスの言葉に反論したいけど

たぶん、俺らと兄貴では守りたい者・・・無くしたくない者の重さが違う

「あのさ・・・えっと・・・
 治療の事とか難しい事は俺らには分かんないけどさぁ
 出来ることは協力するから、アルフィンの納得するようにしてみれば良いよ」

「ありがとう・・・」

うん・・・・なんとなく分かるかもしれない

なんとなくだけど・・・俺らも目の前で笑うアルフィンを無くしたくない

その気持ちが俺らなんかより兄貴の方が強いって事は

よく分かる気がする・・・

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いつまで続くか分からないけど・・・・頑張ります





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