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いったい何がいけないんだろう・・・・

帰ってきた時は、あんなにイイ感じだったのに

俺らが見てかぎりじゃ特別なんかあったって訳じゃなさそうなのに

・・・・・・・何かが変わったといったら・・・何だ?

そんな事を考えてる間、俺らはボーっと兄貴を眺めていたらしい

そんでもって・・・その何も考えずに見てた事で

思ったんだけど

もしかしたら・・・・・過保護が原因なのかな?

べったりって訳ではないんだけど前なら

きっと兄貴は気にしなかっただろうな・・・って事を

ほんのちょっとの事なんだけど

気にかけてるのが分かる

今だって出かける準備をしてきたアルフィンが

手にしたコートを着るのを手伝ってやってる

忘れ物は無いのか?とか・・・もう行けるのか?とか

なんか・・・さりげないんだけど

過保護だよな・・・・もしかしたら普通の女の人なら喜ぶのかな?


う~ん・・・俺らには分かんないけど

でもでも前の兄貴なら・・・兄貴とアルフィンなら

絶対になかった行動だよな

・・・・で、ここまで考える間

俺らは自分で思ってたよりも、かなり兄貴を凝視してたらしい

ちょっと眉間に皺を寄せて俺らをみる

「リッキーなんか用か?」

「へっ?!いや・・・べつに・・・」

うろたえる俺らにアルフィンが幾分ホッとしたような感じで(これは俺らの思い込み???)

「リッキーも一緒に行く?」

と聞いてきた

「えっ!いやいや、俺らはいいよ
 2人で行っておいでよ!
 そんでもって兄貴になんか買ってもらえばいいじゃん!」


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どことなく、ぎこちない笑顔を兄貴に向けて

アルフィンは俺らから視線を兄貴にうつした

「何?・・ジョウ」

「買い物に行くんなら俺が一緒に行くから
 用意してこいよ」

「えっ」

兄貴の言葉にアルフィンはすぐに頷かずに

わずかに戸惑いを見せる

「ジョウが・・・来てくれる・・の?」

「俺が一緒じゃ嫌なのか?」

うっわーなんか気温が下がったぞ・・・・寒い

「ダメじゃないけど・・・忙しいでしょ?」

「別に買い物に付き合うくらい何でもない」

「じゃ・・・あ・・・あの用意してくるから
 待ってて・・くれる?」

そう言うと自分の部屋に戻るアルフィンの後姿を

見ながら兄貴はポツリと呟く

「全然、大丈夫って感じには見えないじゃないか
 ・・・いったい何がいけないんだ」

ミネルバ帰宅後から微妙に狂った兄貴とアルフィンの歯車は

ずっと妙な感じをかもし出してる・・・

「リッキー・・・」

「な・・・何?」

「アルフィンと何かあったのか?」

低い・・・なんか微妙な・・・・本当に微妙な・・・

だけど知ってる人間からみれば一発で分かる

嫉妬という色をつけた冷たい声が俺らに問う

「何かって何さ!?俺らは何にも関係ないよ」

慌てて否定するも、なんか疑い晴れる様子もなく

「ふ~ん、にしては随分とアルフィンと仲が良いよな」

うぎゃー仲がいいって何?

全然何にもありませんから!!!!!!俺らも命が惜しいです

兄貴が、どんな思いでアルフィンを探し出したか知ってるのに

俺らが何かするわけないじゃん!!!!

「気のせいじゃない?」

あァ・・・・心臓が・・・痛い


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ほら・・・・なんか今日も兄貴の機嫌が悪い

なんか嫌な目つきで俺らを・・見てるっていうか

睨んでる・・・背中にビシビシと視線を感じます

でもって・・・俺らの目の前には・・・

お約束とでもいいますか・・・もちろんアルフィンが・・・・・

「ねぇ・・・リッキーさん?聞いてる?」

「へっ?ごめん・・・なんだっけ??
 て言うか、そのリッキーさんって言い方止めてくんないかな
 なんかムズムズするんだけど『さん付け』っての」

「ごめんなさい・・・なんか
 慣れなくて」

って言いながら、ちょっと上目遣いに俺らを見る仕草が

なんか・・もの凄く可愛いというか

いや、もともとファッションモデル?ってくらいの美少女なんだけどさぁ

アルフィンは・・・・しかも元ピザンのお姫様だし

でもさぁ記憶を無くす前のアルフィンはガンガン呼び捨てだし

ていうかビシバシ殴るは怒鳴るわで・・・・なんか今のアルフィンとは

別人って感じで調子が狂うんだよね

「い・・いや、良いんだよ!そうだよね
 すぐに前と同じにしろってのも無理な話だよね!
 うん、そうだよ・・・で・・何?用事は?」

俺らの言葉にアルフィンはニッコリと笑うと「あのね・・・」

と話始める・・・

どうやら買い物に行きたいらしいんだけど

何で俺らなんだよ・・・・

「アルフィン」

俺らの背後から、たぶん今の兄貴の心情では可能な限り

優しく言ってるつもりなんだろうけど

ちょっと・・・・こう・・・堅い感じでアルフィンを呼ぶ声が聞こえた

でもって、兄貴の声が聞こえた、とたんに目の前のアルフィンが

ちょっと緊張したのが分かる
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