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何回目かの溜息とともにクロノメーターを見る


『さすがに、そろそろ行かないとな・・・』


いい加減、俺も諦めが悪い・・・・・


本当に来るつもりがあるのなら


とっくに現れているだろう


・・・・・人々のざわめきの中、何回目かの搭乗口へ促すアナウンスが響く


いや・・・そもそも・・・彼女にとっては初対面に近い俺と


簡単に一緒に来ると思うのが間違っていたんだ


そう自分に言い聞かせて・・・足元に置いてあった


クラッシュパックを掴む


最後に・・・・彼女がこれから生きていくこの星を


ちゃんと覚えておこう・・・もう2度と会えないかもしれない


生涯ただ一人の女性・・・・・




もし・・・・彼女が俺と来てくれるのであれば

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時計の音が、やけに大きく響く


なんで今日は、こんなに時間が過ぎるのが遅いんだろう


さっきから何回、見てもちっとも時間が変わってない



「10回目」


「えっ?」


居間のテーブルでお婆さんとお茶を飲んでいたトムが私に向って言った


「俺がココに来てからのアルフィンの溜息の回数」


「・・・・・・」



「何か気になることでもあるのかい?
 心配事なら話してごらん
 お婆ちゃんじゃ力にはなれないかもしれないけど
 何か変わるかもしれないよ」


優しく微笑みかけながら温かいお茶を差し出された


椅子に座り、そのお茶を手にとると


自分の決断は間違ってない・・・そう思った


だって、この人を置いて行けない


そんな事をしちゃ行けない


この温もりを・・・・・手放しちゃいけない




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すべての手続きを終えた俺は・・・・


祈るような気持ちでロビーのソファに腰掛け


もうすぐ向こうから歩いてくるであろう人物も求め


流れる人波を眺めていた。


『こうやって改めて見てみると・・・
 随分といろいろな人間が歩いてるもんだな・・・』


明らかに宇宙になれた感じの者に・・・


宇宙から帰ってきた人間の出迎えであろう人待ち顔の者


旅立つ人間を見送りにきた者・・・・


涙する者・・・笑顔の者・・・・


・・・・・・・俺はどんな風に見えるんだろう・・・・・


絶対に来ると思うほど自信はない・・・仕事ならこんな不安など無いのに


そんな時・・・俺の袖を小さな手が握った


「?」


不思議に思い目線を戻すと、そこには


金髪碧眼の・・・まるでアルフィンの子供の頃をみるような女の子が


俺を覗き込んでいた。


「どうしたの?お兄ちゃん」


「えっ?」



「お腹でも痛いの?
 大丈夫!痛いの痛いの飛んでけ!
 してあげるから泣いちゃダメだよ?」


そう言うと俺のお腹にそっと手をあてると真剣な顔で


「痛いの痛いの遠いお空に飛んでいけ!
 ほら、これでもう悲しくないよ?
 ミーちゃんはねママにコレをやってもらうと元気になるの
 だからお兄ちゃんも元気になるよ」


そう言うとニッコリと笑った。



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気が付くと窓の外が明るくなっていた・・・・


結局、俺は・・・・怖くて眠る事ができなかった



眠ったら最後、昨日の出来事がすべて


俺の願望が見せた夢に変わること事が怖かった


「フッ」と小さく息を吐いて立ち上がるとシャワーを浴びた


悩みも不安を洗い流すかのように・・・・


その後はどうやって過ごしたのか分からない


ただただ時間が過ぎていくのを待っていたような気がする




そんな中・・・・右腕のクロノメーターが出発の時刻が


近づいてきた事を知らせた。


俺はゆっくりと立ち上がりドアを開けた


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思えば遠くにきたもんだ(笑) 遠い過去から現在までの作品保管庫です。

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いつまで続くか分からないけど・・・・頑張ります





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