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「倒れて・・・」

俺は改めて自分の立っている場所を見る

・・・・ここでアルフィンが・・・・

「そうだ・・・ここだ
 倒れて・・・・いや・・正確にはちょっと違うな
 ちゃんと話そう・・・あの日の朝、俺はここに立っているアルフィンを見た
 ただ立っているだけなのに妙に気になったんだ
 だが、その時は声をかけることもなくそのまま仕事に行ったんだ
 そのうち雨が降り出してきて早めに仕事をきりあげ帰る事にしたんだが
 なんとなく朝に見かけた彼女の事が気になって帰りによってみたんだ
 すると彼女は雨の中・・・朝と同じように立っていたんだ・・・傘もささずに」
アルフィンの背中

「・・・・・・」

トムの言葉を俺は相槌を打つこともなく・・・呆然と聞いていた

この場所にただ立っていたアルフィン・・・

何を見て・・・何を思いここに居たんだろう

「さすがに心配になって声をかけようと近づいた時
 突然、彼女は倒れたんだ・・・まるで糸の切れたマリオネットのように・・
 声をかけてもピクリとも動かない彼女を見て
 ・・・俺は初め・・死んでしまったのかと思った
 違うな・・死んでと言うより初めから命や表情を持たない人形が
 倒れているように見えたんだ
 それぐらい綺麗で儚く生気を感じられなかった・・・」
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「そうだ・・俺は、ずっとアルフィンを探していたんだ」

俺の言葉にトムは・・・ちょっとの間だけ

何かを決心するかのように小さく息を吐き

「分かった・・・あんたが・・・リデ・・いや
 アルフィンか・・・を・・・探していたって事は認めよう」

「べつにアンタに認めてもらう必要はない」

「そんなに尖がるなよ・・
 ちゃんと話をしようって言ってるんだ」

「・・・・・」

トムの言ってる事をどこまで信用していいのか・・

俺は判断がつきかねていた。

今まで、何回か顔を合わし俺の事も知っていて

あえて邪魔をするような事をしていたコイツの言葉を

素直に受け止めて良いものなのか・・・・

「そんなに警戒するな
 と言っても今までの俺の態度からじゃ無理か・・・
 まぁ・・いい・・・勝手に話すから適当に聞いてくれ」

そう言うと・・・ポツポツとトムは今までの事を話し出した。

「俺が、アルフィンをココで見つけたんだ・・・」

「ここで?」

周りを改めて見回すが花が咲き乱れているだけで

これといった建物もない・・・はっきり言って

目的があってアルフィンがここに来たとは思えない

「そう・・・ここで・・・雨の中、ちょうど・・ジョウあんたが今立っている
 そこにアルフィンは倒れていた」



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「覚えて・・・ない?
 何も覚えてないのか?
 自分の名前さえも・・・・まさか・・・そこまで症状が進んでるのか?」

俺の呟きにトムが疑問をかえす

「症状?
 症状って何だ?彼女は・・・・リディアは病気なのか?」

「リディアじゃない。
 アルフィンだ」

俺は即座に訂正する・・・

そうだ・・・たとえ俺の事も彼女自身の事も覚えていなくても

彼女がリディアではなくアルフィンであるという事は変わらない

「そんな事は今はどうでもいいじゃないか!
 それよりも症状ってなんだ?」

「どうでも良くなんかない!!
 大事な事だ!」


俺の剣幕にトムが怯んだのが分かる

「どんなに記憶をなくそうと
 どんなに環境が変わろうと
 彼女がアルフィンであるという事は変わりはしない」

「なら・・・どうして彼女を手放した」

「手放した覚えはない」

「なら、なんで彼女を半年もほっておいた
 アンタなら簡単に人1人くらい探せたんじゃないのか?」

ふっ・・・思わず鼻で笑ってしまう

「クラッシャーをなんだと思ってるんだ?
 この広い宇宙で1人の人間を探す事が簡単だと?
 馬鹿を言うな・・・」

俺の言葉にトムを目を閉じて何かを考えているようだった・・・

そして一言・・静かに言った。

「それでもアンタは探したんだな・・・」
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「えっ?・・・」

俺の言葉にアルフィンはあきらかに動揺したようだった・・

「アルフィン・・・」

掴んでいたトムの腕を離し、そのまま

アルフィンへと腕を伸ばす

その俺の行動に何かを感じとったのか

怯えたような瞳をしたアルフィンは、持っていた棒を投げ捨て

そのまま逃げ出した・・・

「アルフィン!!!待て!
 何で逃げるんだ!!」

追いかけようとする俺の腕を今度はトムが掴んで止めた。

「待て」

「離せ!アルフィンが!」

振り切って走り出そうとする俺を離そうとせず

「待て!このまま追いかけても無駄だ!
 リディアは何も覚えていない
 ジョウ・・・あんたの事もだ」

もしや・・と思っていた事を

目の前に突きつけられ俺は目の前が真っ暗になった


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ずっと聞きたかった声・・・・

望んで望んでやまなかったもの・・・

それがすぐそこで聞こえた

だが・・・それは決して望んでいた言葉ではなかった

「聞こえなかった?
 トムの手を離してって言ってるの・・・
 乱暴な事をしないで・・・離してくれないんなら
 容赦しないんだから・・・」

「やめろ!リディア!
 俺にかまわずに行け!行くんだ!」

必死にトムを助けようとする声・・・・

なぜだ?なぜなんだ?アルフィン・・・俺が分からないのか?

ゆっくりと・・・まるで油の切れたロボットのように俺は後ろを振り向いた

そこに居たのは・・・確かにアルフィンだった

しかし・・・・俺を見るその目は

今までの・・俺の知っているアルフィンではなかった

「・・アルフィン?」

何か棒のような物を持ち

俺を威嚇すかのように振り上げているその手は

かすかに震えていた・・

「もう1度言うわ・・・その手を離して
 乱暴しないで!」

「アルフィン・・・俺が分からないのか?」
SAIAI



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「腕を離してほしければ、すべて話てもらおうか?」
SAIAI トムの腕を掴むJ

「うっ・・・何も・・・話す事など」

「無いとは言わせない」

俺の掴む腕がギリッと音をたてる

「骨が折れる前に早く話したほうがいいぜ・・・
 アンタはクラッシャーに詳しそうだ
 俺がどんな男かも分かってるんだろう?」

「くっ・・・・」

トムの顔が苦痛にゆがむ

「話せ・・・何を知ってる?」

俺の中の血が確信する

こいつは絶対にアルフィンを知ってる

「しら・・・な・・・」

俺は仕事柄どうすれば苦痛を与える事ができるかを知っている

普通ならここまでしないんだが・・・今回は

アルフィンがかかっている

俺は自分の知識を最大限に利用した

その事によってトムは

かなりの痛みを感じているはずなのに

それでも白を切り通そうとする

ここまでコイツをそうさせるのは何なのか・・・


考え込む俺に・・・・

ずっと聞きたかった声が聞こえた

「やめて・・・
 トムを放して」

 
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思えば遠くにきたもんだ(笑) 遠い過去から現在までの作品保管庫です。

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いつまで続くか分からないけど・・・・頑張ります





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