上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
34へ

そんな事を考えている時だった

病室のドアがノックされてタロスが入ってきた。

「ジョウ・・・気分はどうです?」

「良いように見えるか?」

「・・・・・見えませんねぇ
 そうそう、退院の予定が決まったんですが・・」

「いつだ?」


「今です」

「はっ?」

今・・・なんて言った?

退院の予定が決まったって・・・それが今?

確か今朝の医者の話じゃ、あと2~3日は無理だって・・・

まぁ、このまま入院してたって暇なだけだし次の仕事の関係もあるから

早い越したことはないが・・・それにしても急すぎないか?

「それから・・・次の仕事なんですがキャンセルになりました」

「キャンセル?」

「ジョウ、あんたが入院したって事でアラミスの方で他にクラッシャーを手配したそうです。」

「おいっ!なんだそれは! 俺が入院たって次の仕事には支障はないだろ!」

「どうしても代わりたいってチームが名乗り出たそうですぜ」

「名乗り出た?どこのチームだ・・・」

「クラッシャーダーナのチームです」

「ダーナ・・・・なんだってそんな事を」

「それから・・・」

スッとタロスが俺の前に一枚のチケットを差し出した

「今夜の便です」

それは・・・・・あの星への向かう船のチケットだった

36へ

スポンサーサイト

テーマ:自作小説(二次創作)

33へ

ベットの上で考える事は・・・すべてアルフィンの事

本来なら今回の仕事での失敗を悔やべきなのに

時間に余裕があると無意識に考えてしまう



今回の入院で次の仕事まで時間的余裕はない・・・・

退院後すぐに移動しなければ間に合わない


結局・・・そろそろ潮時なのかもしれない

いまだに何の手がかりもつかめないアルフィンの足取りさせも分からない

こんな状況で、仕事との両立を続ける事じたいが無茶だったのだ

アルフィンは・・・・俺から離れる事を望んでいる

これが現実


そんな事は初めから分かっていた

だけど、その事を認めるのが辛かった


しかし・・・このままでは、いつか取り返しのつかない失敗を

引き寄せる事になるかもしれない


だから・・・・そろそろソレを受け止める時期なのかもしれないな・・・・

俺は病室の窓の外を眺めながら・・・思った



35へ

テーマ:自作小説(二次創作)

32へ

結果的にはクライアントが無事であったという事で何のお咎めもなく

仕事は終了という形になった・・・・

・・・・俺の意識のない間に・・・何もかもが終わっていた。

こんな事はありえない・・・チームリーダーである俺の失態だ

なのにクライアントは俺を責める事なく

それどころか今回の事での負傷を心配して病院の手配までしてくれた

そんなクライアントの意向によりありとあらゆる検査が行われ

結果・・・頭を打った事による後遺症もなく

体の方も打撲などのみで

医者に「クラッシャーというのは、ずいぶん頑丈な体の持ち主なんですね」と

言われたくらいだった。

鈍い痛みはあるものの外傷もない今の状態で病院のベッドに

居なければいけないというのは・・・ある意味、拷問なのかもしれない

拷問・・・・違うな・・・これは罰だ

そしてアルフィンの事をいつまでも引きずっている俺に

もっと良く考えろという警告なのかもしれない



34へ

テーマ:自作小説(二次創作)

31へ

あの休暇から2週間後・・・・俺は病院のベットの中に居た。


スッキリとしない気持ちのままミネルバに帰り、

無理やり気持ちを切り替えて仕事にうつった・・

ある星での要人の護衛

仕事的には難しいものではない計画も完璧で

すべてが順調に過ぎていった・・・最後に行われるパレードの護衛がすめば仕事は終わる。


その油断が招いたものだったのか・・・・

違う・・・・護衛のために一緒に乗り込んでいた

リムジンの窓から人ごみの中にアルフィンが見えたような気がした。

その一瞬の隙が判断を鈍らせた。


被弾したリムジン・・・その出来事に民衆がパニックになり

騒ぎが騒ぎを呼ぶ・・・・暴走する民衆を抑える事は難しい

そして、それは敵に幸運をもたらす。

どんなに屈強なSPもパニックになった民衆を抑える事はできない

何が起こったのかを把握する暇もなくリムジンはイキナリ横転した。

そこに民衆に紛れてレイガンを持った敵が数名

リムジンのドアを開けた・・・・そこからはよく覚えていない

医者が言うには、その時に頭を打った事で意識が混濁していたらしい


しかし・・・護衛する要人が無傷で済んだのはラッキー以外のナニモノでもない

本来なら、あってはならないミスだ・・・・

そのミスを俺は犯した・・・・


33へ

テーマ:自作小説(二次創作)

30へ

「あの・・・・・何があったの?」

店の中の不穏な空気を読み取ったのか・・・

リディアは状況の説明をトムに求めた

だがトムはリディアの手をつかむと

「これで気がすんだだろう?もう2度とこの店に来るな!!!」

と兄貴に言うと物凄い勢いで店を飛び出していってしまった。


あとに残された俺らは、どうやって兄貴に声をかけていいのか分からない

だって・・・・兄貴の顔からは

アルフィンでは無かった事によるショックなのか・・・

それとも他に思う事があるのか

何も読み取れなかったから・・・

店の婆さんも、そんな俺ら達をどう扱っていいのか分からないのか

何も言わず・・・奥に引っ込んでしまった。

このままココに居るわけにもいかないなぁ・・・と思っていると

「行くぞ」

と兄貴は低い声で一言だけ言うと後ろを見る事もなく歩きだした。

「兄貴・・・行くって・・どこへ?」

俺らの問いに前を向いたまま

「ミネルバに決まってるだろ・・・
 休暇は今日までだ」


アルフィンを探すための3日間の休暇は、

何の成果もあげないまま幕を閉じた。


このあと・・・しばらくの間、まとまった休暇を取ることはできない

今回の期待が大きかっただけに

兄貴の落胆を思うと・・・・どうすれば一番いいのか分からない

手がかりは完全に消えた

何か、ほんのちょっとでもいいからアルフィンを探すためのヒントがあれば

そうすれば希望が見えるのに・・・・このままじゃ

いつか兄貴もどうにかなっちゃうんじゃないかな・・・




アルフィン・・・いったいどこへ行っちゃったの?

もう頼むから出てきてよ・・・・

 

32へ

テーマ:自作小説(二次創作)

29へ


アルフィンじゃない???

兄貴の、その言葉に俺らはショックを受けた

この店にアルフィンが居る・・・確認もしてないのに

そう信じ込んでいたから

今、目の前に居る女性がアルフィンじゃないだなんて

そんな事・・・信じられなかった・・・いや・・・信じたくなかった。

だって・・・あんなに兄貴は一生懸命探してたのに

絶対にココに居るって確信してたのに

それがすべて間違っていたなんて・・・考えたくもなかった。

呆然とする俺らの前に、その女性が近づいてきた

パタリと音をたてて扉が閉まり

外からの光がなくなった今・・・女性の・・・・リディアの姿はハッキリと見える



金色の長い髪に白い肌、青い瞳の女性は・・・・・・


確かに・・・アルフィンでは無かった・・・



「なんで・・・」






31へ

テーマ:自作小説(二次創作)

28へ


開かれた扉は逆光になっていて、そこにいる人物の顔は見えない

しかしそのシルエットから髪の長い女性なのはあきらかだった

風にゆれる髪の毛が光にあたりキラキラと輝く・・・


・・・・・アルフィン?・・・・・・

その場に居た全員の動きが一瞬止まった

兄貴も俺らも・・・そしてトムも

すべての人間の時が、その瞬間だけ止まったような気がした

その中で一番早く動いたのはトムだった

兄貴が、その女性に声をかけようするよりも早く

声をかけた

「リディア!!!!こっちに来るな!」

「えっ?何?」

何が起こったのか把握できていない戸惑ったような女性の声

リディア?彼女が?じゃあ・・・・

よく顔を見ようと俺らは近づこうとした時、兄貴が呟いた


「違う・・・・アルフィンじゃない」



30へ

テーマ:自作小説(二次創作)

27へ

その日から兄貴と俺らは時間の許すかぎり、その店に顔をだした。

3日間しかない短い休暇・・・

ここにアルフィンが居るという兄貴の勘に間違いはないとは思う

だけど・・・絶対ではない

本当にココでいいのか?と不安は漠然と大きくなる

焦る気持ちから、ついつい婆さんに問い詰めるような態度をとってしまう俺らを

兄貴が嗜める・・・でも、そんな兄貴も3日目の朝には

そんな事を言っていられなくなったらしい

真剣な面持ちで婆さんに話し掛ける

「なぁ・・・婆さん
 その・・・疑う訳じゃないんだが・・・あんたの孫娘ってのは
 本当にこの写真の娘じゃないのか?
 頼むから本当の事を教えてくれ
 彼女は俺たちに・・・俺にとって大切な人なんだ
 かけがいのない・・・」

兄貴の言葉に婆さんが何かを言いかけた時に

乱暴に扉が開いた。

「また来てるのか?!いいかげんに、しつこいな!
 営業妨害だ!!!!俺は二度と来るな!と言わなかったか?」

「・・・てろ

「あっ?なんだ文句でもあるのか?
 クラッシャーなん」

「聞こえなかったか?俺は黙ってろと言ったんだ」

兄貴の地を這うような低い声が聞こえた。

そんな兄貴の気迫に押されたようにトムが一瞬たじろいだ

「それに・・・何で俺がクラッシャーだって知ってる?
 俺はココで一度もクラッシャーだなんて言った覚えは無い
 クラッシュジャケットを脱いでる今、あんたに俺がクラッシャーだなんて分かる
 わけがないよな・・・何を知ってる」

「俺は・・・何も・・・
 それに俺は・・・アンタがクラッシャーだなんて知らない」

グッと兄貴がトムに詰め寄る

「今、あんたはクラッシャーと言ったじゃないか?」

「・・・そ・・・そんな事・・・言った覚えは無い」

「いや・・・確かに言った」

兄貴の目がスッと細められた、その時

「おばあちゃん?何かあったの?
 なんだか騒がしいけど・・・・」

女性の声と共に店の入り口のドアが開いた。



29へ

テーマ:自作小説(二次創作)

お知らせ

思えば遠くにきたもんだ(笑) 遠い過去から現在までの作品保管庫です。

CJミルク

Author:CJミルク
いつまで続くか分からないけど・・・・頑張ります





無料アクセス解析

FC2カウンター

フラッシュ クロック 「幻の庭。紫陽花」

ミルクの書庫

ブログ内検索

ブロとも申請フォーム

FC2カウンター

現在の閲覧者数:


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。