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「ピンク色・・・・・なんでこのポテトサラダ白じゃないんだ?
 うっすらとピンク色してる」

そう呟く俺らに兄貴は振り向くと口角をあげ、かすかに笑った

「覚えてないのか?アルフィンの作ったポテトサラダにトマトジュースが
 入ってた事・・・だからピンク色なんだろ」

「トマトジュース????」

そんなもの入ってたっけ????俺らは一生懸命に記憶の糸を手繰ろうとするけど

ぜんぜん思い出せない・・・おかしいなぁ

この味は絶対に食べた記憶があるのに・・・・・・

考え込んでる俺らに兄貴はスッと目線を合わせ

「お前がトマト嫌いだろ?
 だからアルフィンがお前に少しでも
 トマトを食べさせたいって考えたのが
 このポテトサラダだ
 だから・・このサラダがある、あの店にアルフィンは居る」

俺らのためにアルフィンが考えたサラダ・・・・

じんわりと俺らの心の奥に温かいものが広がっていった

会いたい・・・・会いたいよアルフィン

涙がでそうになるのをグッと我慢して兄貴を見つめ俺らは言った

「兄貴・・・・・・
 絶対にアルフィンを探そう
 絶対に・・・・・」
 
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兄貴の言ったピンク色って何???

サンドイッチに、その答えがあると思いまじまじと見るが

普通の食パンで作られているようにしか見えない

俺らの口の中には先ほど食べたサンドイッチの中身

卵とマヨネーズの味がまだかすかに残っている

それをしっかりと飲み込むと手に持っていた残りを口に含む

モグモグと口を動かしながらもそのサンドイッチを再び見る

今度の中身はポテトサラダだ

あれ・・・・・なんか・・・・普通のと味が違う

これは・・・・そう・・この味

確かに・・このポテトサラダはアルフィンのポテトサラダだ!

しっかりと確信した俺らは何が違うのかを確認するために

手の中に残っているサンドイッチを開いてみた

・・・・・・・ピンク色・・・兄貴の言ってるのはこれか!

確かにサンドイッチにピンク色は存在した

ピンク色・・・・それは

ポテトサラダの色だった・・


今、俺らが食べているポテトサラダは薄っすらとピンク色をしていた。

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写真を見たトムの目が一瞬険しくなったのは気のせいだったんだろうか?
トム


婆さんが口を開く前に「リディアじゃない、まったくの別人だ」とトムが答えた。

「それは本当か?」

確認する兄貴の声に、トムの顔色が変わる・・・

「なんだ!その言い方は!!
 俺が嘘をついてるとでも言いたいのか?!」

今にも殴りかかりそうな勢いに・・・疑惑が深まる

しかし・・それだけの理由で嘘と決めてかかることはできない

「別にアンタが嘘をついてるとは言ってない。ただ確認しただけだ
 それをそこまで反応する方がおかしいと思うが?」

「なっ?!
 よそ者がいきなり来てウダウダと!いちゃもんつける気か?
 帰れ!!!もう二度と来るな!!!!!」

どなりちらすトムに店の婆さんが「よしなよ」と声をかけるが聞く耳など持たない

「あんたに来るな!と言われる筋合いは無い
 俺は俺の来たい時に来る」

兄貴は、そのまま目線をトムから店の婆さんにむけ

「騒がして悪かったな・・・迷惑料だ釣りはいらない」

とポケットから数枚の札を鷲づかみにしてカウンターに置くと

さっさと出て行ってしまった・・・

それを見ていた俺らは慌てて半分食べていたサンドイッチを口の中に詰め込むと

残りのサンドイッチを片手に大急ぎで兄貴を追いかけた。


モグモグと口を動かしながら・・・あぁ・・・水分が欲しい

なんて思いながらもやっと兄貴を追いつくと

兄貴は俺らを見もせずに断言した。

「あの店にアルフィンは居る」

「なんで・・・むぐ・・・だってアルフィンの写真見て別人だって言ったんだろ?
 婆さんだって・・・もぐもぐ・・・何も言わなかったじゃん」

すると兄貴はいきなり俺らの方を見ると俺らの食べているサンドイッチを指差した。

「そのサンドイッチ・・・アルフィンが作った物だ」

「へっ?だって・・・これが?
 ・・・気のせいじゃない?どこにそんな証拠があるの???」

「ピンク色・・」

????ピンク色????サンドイッチとピンク色って何????

訳わかんないよ~


 



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ねぇ・・・このサンドイッチって・・・そう俺らが話し掛けようとした時

さきほど店に入ってきた男・・・・トムとかいったかな?

そいつがきょろっきょろと店内を見渡しながら婆さんに話し掛けた。

「なぁ・・ばぁちゃん・・・・その・・
 リディアは?」

・・・・ふーん・・孫娘の名前・・・リディアっていうのか・・・

「さっきまで居たんだけどねぇ
 今はちょっと買い物に出てるよ
 残念だったねぇ」

「そっか・・」と呟くトムの表情は物凄く残念そうで

本来の目的がサンドイッチではなく

その孫娘のリディアであるということを雄弁に物語っていた

味が似てるってだけで・・名前も違うし・・・やっぱりアルフィンじゃないのかな・・・

そんな風に思い、目の前座っている兄貴に声をかけようとするが

手にもったサンドイッチを見つめながら何か考え込んでいた。

「兄貴?」

俺らの声に反応したのか?いきなり顔をあげると

話をしている婆さんとトムの方に近寄っていった。

「このサンドイッチを作った娘の事なんだが・・」

「リディアになんか用か?」

兄貴の問いに婆さんでなくトムが答える

しかしその声には、あきらかに敵愾心がこもっていて

初めから喧嘩腰であった。

「リディアと言うのか・・・その子の髪の色は何色なんだ?瞳の色は?」

「はぁ?何が聞きたいんだ?あんた」

「そのリディアってのは・・・この子じゃないのか?」

兄貴は1枚の写真を見せた。


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俺らと兄貴は何をするでもなく、なんとなく店の中を眺めながら

待っているとまもなく温かいコーヒーとサンドイッチが運ばれてきた

さっそく食べようとした時だった入り口ドアにつけられていた

ベルが大きな音をさせ、それとともに元気な男が入ってきた

「ばぁちゃん!!!いつもの!!」


「おや?トム・・残念だったね~たった今売れちゃったんだよサンドイッチ」

たったいま売れたサンドイッチって・・・・俺らと兄貴の目の前にあるヤツのこと?

だってさっき婆さんは孫娘が作ったばっかりって

・・・店で売るのに2人分しか1日に用意してないの?

いくら田舎の小さな店だからって

それはないだろう・・・そんな事を思っていると

先ほどの男がサンドイッチを手にした俺らを

まるで親の仇でもみるような目で睨んできた

・・・・・・簡便してくれよ・・・たかがサンドイッチで

どんだけ凄いサンドイッチなんだよ・・・と思いながら一口かじった時だった


ふわっと懐かしい味が口の中に広がった・・・

そうそれはまるで俺ら達がいつもミネルバで食べていた

アルフィンの手作りの味だった

まさか・・・・・そう思って兄貴を見ると

やっぱりサンドイッチを食べた兄貴も驚いた表情をしていた

どうして・・・だってさっき婆さんは孫娘が作ったって・・・・

孫娘・・・・娘・・・・・?


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「はははははは・・・・過激だねぇ」

う~ん・・・兄貴ならマジでやりそうで怖いかも

でも、マジでそんな事にならなくて良かった

「で、残るのは西の農業地帯って訳ね!
 だけどアルフィンに農業って・・・・・・・・想像つかないんだけど」

「それでも可能性がないわけじゃない・・・
 とにかくどんな情報でもいい
 この状況を変える事ができるなら・・・」

そんな話をしながらエアカーの外を眺めていると

だんだんと景色が変わってきた

背の高いビルが建ち並ぶ無機質な街並みが

緑豊かな空間へと変化する

それはまるで何かを暗示するような

すごく自然な変化だった・・・・


しばらくそのまま車を走らせていると周り中が広大な畑の中、

一軒の小さな店がポツンと建っていた。

兄貴はその店の前に車を止め中に入っていった。

たぶん、この近隣の住民が利用する

簡単な日常品などを置いてある店のようで

一番奥にあるカウンターでは軽食などもとれるようになっていた

カウンターの奥にある椅子には、この店の店主なのだろう老婦人が座って

編物をしていた。

この店に俺ら達のような客は珍しいらしく

老婦人がニコニコと笑いかけながら話かけてきた。

「いらっしゃい、こんな辺鄙な場所に珍しいお客様だねぇ
 何をさしあげましょうか?と言ってもたいした物はないけどねぇ」

「えっと・・・・コーヒーと簡単になんかつまめる物あるかい?
 俺ら朝から何も食べてなくてさぁ~」

「サンドイッチでいいかい?
 ちょうど孫娘が作ってくれたとこなんだよ」

「かまわない・・・それを2人分頼む」

兄貴の返事に老婦人はハイハイと返事をして奥にひっこんだ・・・

兄貴・・・・・・・アルフィンの事が気がかりでしかたないのはわかるけど

もうちょっと愛想良くしようよ~人探しするってのに

不機嫌まるだしじゃこんな場所では逆効果だよ(TT)



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「えっと・・・なんで西?」

俺らの疑問に兄貴の答えは・・・・

「この星が大きく4つに分かれてるのは知ってるだろ?
 北の工場地帯に南のリゾート関係
 東には歓楽街そして西は農業地帯・・・」

「うん」

「そしてその中心部分に病院などの施設がある・・・
 すでに工場地帯とリゾート関係はすべて探した 
 完全とは言えないかもしれないが・・・それでも
 それらしき人物を見かけたら俺に連絡が入るように
 手は打ってある・・・
 ・・・・・それと歓楽街だが・・・」

なんだか兄貴の顔に一瞬苦痛が浮かんだ気がした・・・

たとえ居るはずがないとは思っていても

考えるだけでも嫌なんだろう・・って俺らは思った・・・だって・・・俺らだって

「探したの?」

「あぁ・・・・本来なら絶対に居るはずはないと分かってるが
 ・・今は状況が違う・・・・記憶も自分自身の事も
 何も分からないような女が居たら・・・ましてやアルフィンみたいな・・
 連中にとってこれほどいい話はないだろ」

「で・・・・」

答えなんかわかってるのに・・・

俺らはそれでも結果を聞いた

「もし、そんな事になってら
 今ごろ、この星はなくなってる」




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兄貴はずっと黙って

泣いてる俺らの側に居てくれて

どれくらいたった頃だろう・・・・

俺らの涙が枯れた頃

ポツリと・・「明日は一緒に行くか?」

そう言ってくれた。




次の日・・・俺らと兄貴は連れ立って

あの日、アルフィンが俺ら達の前から消えた星へ再び降り立った。

「さて・・・・どこから探すかな・・・」

「なんかあてはあるのかい?」

俺らの問いに兄貴は、あっさりと「ない」と・・・・

あたりまえか・・・そんなあてがあるならとっくに見つかってるはずだ

どれだけ兄貴が探しつづけたと思ってるんだ・・・

しかも相手は次の瞬間には自分がどこに居るのか?何をしているのか?も分からないような相手だ・・・

今までの行動パターンなんかも参考にはならない・・・

今更ながらにアルフィンを探すということの厳しさを実感してたとき

背後から俺らを呼ぶ兄貴の声が聞こえた

振り返るといつの間にかエアカーをレンタルした兄貴が居た。

急いで助手席に乗り込むと間髪入れずに走り出す。

「とりあえず西に行くぞ」

「西???」


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Author:CJミルク
いつまで続くか分からないけど・・・・頑張ります





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