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「俺らがアルフィンを探したい本当の気持ち?」

「そうだ、本当の気持ちだ・・・
 俺もアルフィンもお前に言ったはずだ、
 あの事故はお前のせいじゃないと
 誰もお前を責めるつもりはないと
 あの言葉に嘘偽りはない
 だから気にする必要はないんだ・・・
 それでも探したいと思う理由はなんだ?
 このままアルフィンが側に居ない方が
 罪悪感に苛まれなくていいんじゃないのか?」

「何言うんだよ!!!!」

「もしアルフィンが見つかって戻ってきても
 毎日、お前に罪悪感いっぱいの瞳で
 見つめられて腫れ物にでも触るような態度をとられて
 いたら・・・・戻ってこない方が幸せかもしれない」

「そ・・・そんな事」

「絶対にないと言えるか?」


・・・・・・・・・たしかに罪悪感でいっぱいの俺らの側に居るのは

アルフィンにとって辛いかもしれない・・・

だけど・・・だけど・・・そんなの全部取っ払って

「確かに罪悪感がまったくないって言ったら
 嘘になると思う・・・
 だけど・・・アルフィンは大事には俺らの家族なんだ・・・
 俺らが生まれて初めてもった家族なんだ
 だから・・・・だから・・・・無くしたくない」

そうだ・・・今までのは全部言い訳・・・

俺らの本当の気持ちは・・・・

誰でもない・・・俺らがアルフィンに側に居て欲しいんだ

アルフィンは・・俺らにとって

愛してる女性であり

大好きな姉であり

心のどこかで・・・母親のように思ってる

大切な家族だから・・・・・




ポンッと兄貴の大きな手が俺らの頭に置かれた・・・

「やっと正直になれたか・・・」

「なん・・・・・・だ・・」

そこから言葉が出てこなかった・・・

兄貴の手が温かさに何かのスイッチでも入ったみたいで

俺らは小さな子供みたいにただただ・・・ずっと泣いていた。

 
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そう・・本当なら2人は今ごろ結婚していた・・・はずだった

あの事故の3ヶ月くらい前・・・

兄貴は、やっとの思いでアルフィンにプロポーズしたんだ

なかなかはっきりしない2人に俺ら達は散々やきもきしてたんだ

だけどアノ日・・・アルフィンが頬を染めながら

嬉しそうに兄貴から貰った指輪を眺めていたアノ日を俺らは今でも昨日のように

覚えている・・・・


なのに・・・その幸せを俺らは壊してしまった。


壊れたモノが元に戻るとは思ってない

だけど・・・・・それでも・・・・できる事なら


アルフィンには兄貴の横で笑っていて欲しい・・・

たとえそれが俺らの自己満足だとしても


「兄貴・・・俺らをアノ星へ行かせて欲しい
 俺らにアルフィンを探させて欲しいんだ・・・
 お願いだから・・・・」

「なんのために?」

「だからアルフィンをさが・・」

「どんな理由でアルフィンを
 探したいんだ?」

「どんな理由って・・・・」

「くだらない罪悪感や自己満足なら断る」

「なっ?!」

「お前がアルフィンを探したいと思う本当の気持ちは何だ?」

・・・・・俺らの本当の気持ち?・・・・・・・





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思わず自分の目が細くなるのが分かる

何が言いたい?知らず知らずのうちに身構える自分が居る

なぜ、こんなに警戒心を持つのかも分からない

「兄貴・・・自分の顔を見たことがあるかい?」

「はっ?何が言いたいんだ???俺の顔がどうかしたのか?」

「今の兄貴の顔を見たら・・・・アルフィンは悲しむと思う」

「どういう意味だ・・」


「この半年間・・・兄貴は一生懸命アルフィンの事を探したと思うよ
 だけど・・・無茶しすぎだよ
 まともに休息もとらないで・・・それでいて仕事を減らすでもない
 兄貴の体は悲鳴をあげてる状態なんだよ・・・気付いてる?」

「何を言い出すのかと思えばそんな事か・・・
 お前が気にするような事じゃない
 俺がそんな柔に見えるか?」

「今までの兄貴なら、ちょっとやそっとの無茶したって
 そんなに心配しないよ
 だけど今回は違う・・・

 兄貴・・・・この休暇は、ちゃんと休んでおくれよ
 俺らが兄貴の代わりはするからさ」



ジッと俺らを見つめる兄貴の目・・・・

まるで・・何もかも見透かされているような気がする

だけど今回ばかりは譲れない

だって・・・・・兄貴とアルフィンの人生を狂わしたのは

俺らなんだから・・・・

俺らがもっとしっかりしてればアルフィンは・・

あんな怪我する事もなくて・・・

高次脳機能障害なんてものにもなることもなかった・・

SAIAI17R




そうすれば・・・最初の予定通り

2人は今ごろ結婚してたはずなんだから・・・

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アルフィンを探し始めてから・・・すでに半年

いまだに何の手がかりもつかめない

もしかしたら俺は、まったく検討違いな場所を探しているんだろうか?

今だに、あの星に居ると思っている俺の考えは間違ってるのか?

そんな事を思いながら明日からもまた

アルフィンを探しに行くための準備を始めていた時

控えめにドアをノックする音が聞こえた

最近、体が重く感じて仕方が無い・・・仕事の時は気力でカバーしているが

こんな風に仕事明けの時はさらに重く感じ・・動くのが、おっくうになる

それでも、ゆっくりと立ち上がりドアの前まで行く

「誰だ?」

「兄貴・・・・ちょっといい?」

なんだこんな時間に・・・そう思いながらドア脇のキーを操作する

シュッと空圧の抜ける音を確認して俺はすぐに背を向けて

今まで居た場所に戻った。

明日からの3日間の休暇に必要なモノをバックに詰め込む

「悪いが明日も俺だけ別行動をさせてもらう
 仕事に間に合うように戻ってくるから
 後は適当に頼んだぞ・・・」

そんな俺の言葉をさえぎるようにリッキーは言った。

「あのさ・・・兄貴・・・
 明日なんだけどさぁ・・」

「なんだ何かあるのか?」

この時、俺は始めてリッキーがやけに真剣な顔をしている事に

気が付いた・・・

「あのさ・・・兄貴の代わりに・・
 俺らがアルフィンを探しに行くよ」

「何?」

ここまで言って弾みがついたのか

今までの言いづらそうな躊躇いは消えキッと俺を見据える

「明日は、俺が兄貴の代わりにアルフィンを探しに行く
 ・・・いや、行かせてほしいんだ」

「なぜ?」





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「タロス・・・・どうすればいいんだろう
 アルフィン、本当にこのまま戻ってこないのかな?
 このままじゃ兄貴がダメになっちゃうよ」

情けない顔でリッキーが弱音をはく

ヤツの言いたい事は分かる

アノ日・・・アルフィンが居なくなった日から

ジョウは、ほぼ不眠不休でアルフィンを探しつづけている


かろうじて仕事に穴は開けていないが・・・それもいつまで持つことやら

日に日にやつれていくジョウを俺はどうする事もできない・・・

「なぁタロス・・」

「うるせえ!俺にとやかく言ってったどうなるもんでもないだろう!
 ちったぁ空っぽのその頭で考えみやがれ!」


ガンビーノ・・・アンタがここに居たらどうしたかね?

じいさん、俺には、どうすれば一番いいのか分からないよ

情けねぇな~


アルフィンが戻ってくればすべては丸く収まるのか?

・・・・違う・・・・それでは問題は何も解決しない

本人達の気持ちが変わらなきゃ・・・何も解決しやしない


でもなぁ・・・アルフィン、俺もアンタの笑顔が見たいよ

早く戻ってこい

アンタの居場所はココなんだから

SAIAIタロスの告白 A



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どれだけの時が過ぎたのか分からない

どれだけ、この胸の痛みを我慢しつづければいいのか分からない

無くしたモノが、あまりにも大きすぎて

どうやったら、この大きな空洞を埋めることができるのか分からない・・


もがいても、もがいても手に入れられない現実は

俺には辛すぎる

誰よりも俺を求めてほしい・・・

誰よりも君を求めているのに・・・

すべてを思い出に変えるつもりはない

絶対に手に入れる・・・

そうさ・・・たとえ1%の確立だって・・・可能性があるのなら

絶対にもう一度、この手に君を抱きしめてみせる


そう・・・・絶対に

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体の一部を切り取られたように痛む・・・・


どれくらいの時間が過ぎたんだろう・・

自分のうめき声で目を覚ました・・・・いつのまにか眠っていたらしい

あれから時間の許す限り探し回った

昼も夜も関係なく・・・

本当なら仕事なんかキャンセルして探しつづけたかった


「ジョウ・・・・アンタはクラッシャーだ
 一度うけた仕事はきちんとやりとげる。
 これがクラッシャージョウじゃないのか?
 私情で仕事に支障をきたしちゃいけねぇ」

そうだ・・・俺はクラッシャーだ・・・

一度うけた仕事は何があってもやりとげる・・・そう何があっても

こんな時ばかりは自分の性格が恨めしい・・・

いっその事、何もかも投げ出せるほどいいかげんな性格なら良かったのに


私情で仕事に支障をきたしちゃいけない・・・

そんな事はわかってる

だったら反対に仕事さえちゃんとこなせば

プライベートは何をしていても問題ないはずだ

俺は仕事以外の時間はすべてアルフィンの捜索についやした。




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どこにも居ない・・・・・

思いつくかぎり・・すべての場所を探したのに・・・・

すべての場所・・・・・


嘘だな・・・・・

思いつく場所なんかない・・・

俺は・・・・アルフィンがこの星でどこに行くかなんて知らない

たまたま仕事で来て・・・

たまたま仕事中にアルフィンが怪我をして運ばれた病院

それだけの場所・・・思い出も何もない

この星でアルフィンが俺達から・・・俺から離れて

どこへ行くのか?・・・・・


ピザンに帰った?・・・それはない

真っ先に連絡をとって確認した・・・本当なら連絡をとるのも

躊躇われた・・・罵られても仕方ない

どうしてアルフィンをこんな目に・・・と怒鳴られるのも覚悟だった


それよりもアルフィンの無事を確認したかった

アルフィンの居場所が知りたかった

だけれども・・・・・そんな思いも空振りに終わった


どこに居る?なんで・・俺から離れるんだ?

心が軋む・・・ギリギリと締め付けられる

SAIAI12


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何で?どうして?

その言葉しか浮かばなかった・・・・

あんな状態で・・・どうして1人で居なくなったのか?


そんな事・・・考えなくても分かる

アルフィンは・・・兄貴を愛してたから

だから・・・兄貴を不幸にしたくなかったんだ・・・

でも・・・でも・・・それは違うよアルフィン


兄貴は・・・・兄貴には・・・アルフィンが必要なんだ

俺らには・・・それがハッキリとわかる


なぜなら・・・それは俺らも同じ気持ちだから

いつの頃からだろう・・・・俺らのアルフィンへの気持ちが

家族への愛情とは違うモノだと気が付いたのは

でも・・・そう気が付いた時にはすでに

アルフィンには兄貴が居て・・・

兄貴にはアルフィンが居た


だから俺ら・・・その気持ちを封印した

兄貴もアルフィンも大好きだから・・・その大好きな2人の側に

居られる事を選んだんだ

どうせ適わない恋なら・・・せめてアルフィンと兄貴が幸せでいる事を

俺らは望んだんだ

だから・・・・ダメだよアルフィン

兄貴から離れたら・・・そんなのダメなんだ

兄貴はアルフィンを失ったら・・・不幸になるんだから

帰ってきてよ・・・・アルフィン
SAIAI 11



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思えば遠くにきたもんだ(笑) 遠い過去から現在までの作品保管庫です。

CJミルク

Author:CJミルク
いつまで続くか分からないけど・・・・頑張ります





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